脱炭素社会の構築に向けて、家庭生活でどのような省エネができるのかの検討を行っています。みなさんの省エネのお手伝いをする方法として、使っている電気などのエネルギー量をグラフで示したり、適切なタイミングで省エネのヒントを提供したりといったことが検討されてます。どのような手法が効果的なのかを、統計的に分析し、政策に反映させるために、2022年度にアプリを作成し、モデル実施を進めています。
居室ごとの電力メータ(スマートメータ)から電力消費量を取得し、30分ごとの値としてグラフ表示を行います。また、同じように取り組む参加者と比較したグラフも表示できるようにします。そのほか、プッシュ通知などを通じて情報提供を行います。
スマートメータからの電力量取得のために、関西電力送配電に利用申請を行う必要があります。説明会で配布した申請用紙に記入して提出してください。各世帯のメーターの設定を行った上で、IDとパスワードが郵送で送られてきます。
届いた郵送物に記載されたID・パスワードをアプリから登録してください。住んでいる建物に設置した、スマートメータ中継器がそのIDとパスワードを使って電力量の取得を行い、ご利用の端末に配信します。
お住まいの消費電力は、ID・パスワードを入力し端末でのみ閲覧できます。他の人との比較においては、匿名で比較が行われます。
消費電力量のほか、アンケートの回答、属性など記入いただいた内容をサーバーに保存されます。これらはプライバシーポリシーにも示したとおり、個人が特定されない形で統計処理を行い、省エネ推進のために活用することがあります。
利用を削除した場合には、それ以降の電力消費量の取得は行いません。ただしそれ以前に取得したデータについては、統計処理に用いることがあります。
30分ごとの電力消費量が記録できます。グラフ表示等では平均消費電力(W)で表示されます。1日ごとの消費電力量の比較では、Wh(ワット時)を単位にして示します。
本アプリ・システムを用いた調査は、総合地球環境学研究所の「学生寮の脱炭素化と省エネ行動プログラム」として、京都市等と協力して実施運営をしています。
〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山457番地4
調査責任:増原直樹(兵庫県立大学)
調査事務局:藤田(fujita.masayuki@chikyu.ac.jp)